おはよーございます。

ひいろです。

 

本来であれば、もうすぐ外出することが多くなるゴールデンウイーク

しかし、自粛により、帰省ができない、友達と遊べない、彼女とデートいけない(←うらやましい)など、本来とは違いますね。

 

仕事は、自宅でテレワークが中心。

座っている時間がどうしても長い。いつもは、通勤のために電車乗ったり、外回りへ行ったりと、座っている時間は、いつもより長い。

 

「あれ、座ってる時間って、身体によくないって聞いたことある」

 

そうです。よくありません。

 

今回は、座っている時間の長さが、あなたの身体・心理にどう関わっているか、見ていきましょう

 

日本人の成人が平日に座っている時間

オーストラリアの研究機関の調査より、報告されたものによると、日本は世界20か国中、1位でした。その時間はなんと7時間

成人の一日の覚醒時間における各強度の身体活動および座位行動の占める割合は、座位行動が55-60%です。

つまり、起きてる時間の半分以上が、座っているとのこと。

 

意外と、長いですよね。

ですが、今、自粛中なのでより座位時間が増えていることが考えられます。

 

座位行動と死亡リスク

海外の研究では、

余暇のテレビ視聴に伴う座位時間が1日2時間未満の成人と比較して、2~4時間、4時間以上と長くなるにつれて総死亡リスクが11%ずつ、冠動脈疾患死亡が18%ずつ高くなる。との報告があります。

 

座位行動と疾病

座位時間の長さが各疾患の罹患率に関係しているとの報告があります。

 

糖尿病

日本人女性勤労者を対象に、テレビ視聴時間と糖尿病の指標となるHbA1cの関係を横断研究は、正の相関があったとの報告があります。1)

つまり、テレビ視聴時間が長ければ、長いほど糖尿病にかかりやすいとのこと。

 

がん

米国の大規模コホート研究で(National Institutes of Health AARP Diet and Health Study)では、テレビ視聴時間と腎細胞がん発症リスクを検討しています。2)

結果として、両者の間には有意な相関を認めなかったとしています。

しかし、こういった報告もあります。

早稲田大学スポーツ科学学術院の岡浩一郎教授によると、「座っている時間が長いほどがんの罹患リスクが高くなる。顕著なのは大腸がんと乳がんで、座りすぎによって大腸がんは30%、乳がんは17%も罹患リスクが上がる」という。

引用サイト:https://www.businessinsider.jp/post-106010

 

両者では、がんでも腎臓と大腸がん、乳がんという別箇所について言及しています。

臓器によって、座位時間の長さが関係している可能性もありますね。

 

メタボリックシンドローム

オーストラリアのコホート研究より、60歳以上の高齢者のデータを使い、テレビ視聴時間および総座位行動時間とメタボリックシンドローム保有をみると、1日3時間以上テレビを視聴している高齢者は、1.14時間未満の高齢者と比べて、メタボリックシンドローム保有割合が男女ともに1.42倍高かった。

また、総座位行動時間が1日6.65時間以上の高齢者と比較して、男性の場合1.57倍、女性では1.56倍メタボリックシンドローム保有割合が高かったとの報告があります。3)

 

メンタルヘルス不良

日本人勤労者を対象に、座位時間とメンタルヘルスの関係を横断的に検証した研究では、男性にいて、座位時間が長いとメンタルヘルス不良に関連していることが明らかにされた。4)

特に、1日の座位時間が6時間未満の群と比べて、12時間以上の群ではメンタルヘルス不良が2倍以上多くなっていた。

一方、女性では、座位時間の長さとメンタルヘルス不良との間に一定の傾向は認められなかった。

しかし、社会的経済状況やライフスタイル、職業、さらにMVPA(中強度以上の身体活動)で調節したモデルでは、1日の座位時間が6時間未満の群と比べ、6~9時間未満の群では、メンタルヘルス不良が半分程度であった。

このことから、男性より女性のほうが単位座位時間だけでなく、社会経済的状況やライフスタイルが及ぼす影響が大きいと考えられる。

 

いかがでしたか。

今、テレワークや自宅待機が多いので、座位時間が長くなりがちだと思います。

少し立ち上がってストレッチ、トイレへ行くなどをして極力座っている時間を減らしましょう。

少しでも動くことが、あなたを病気から守りますよ。

 

まとめ

・日本人の平均座位時間は7時間

・座位時間が長ければ長いほど、死亡リスクが増加していく。

・座位時間の長さは、糖尿病、一部のがん(大腸がん・乳がん)、メタボリックシンドロームとの関連がある。

メンタルヘルス不良も関連している。男性は、座位時間が関係。女性は座位時間だけでなく社会経済的状況やライフスタイルなどの影響が大きい。

立ってストレッチ、トイレに行くために歩くなど、少しでも座位時間を減らしましょう。

 

参考文献

1)甲斐 裕子, 松永 俊哉, 朽木 勤: 日本人女性勤労所におけるテレビ視聴時間とHbA1cの関連. 体力研究  111: 20-23, 2013

2)George S.M, Moore S.C, Chow W.H et al: A prospective analtsis of prolonged sitting time and risk of renal cell carcinoma among 300,00 older adults. Annals of Epidemiology 21: 787-790, 2011

3)Gariner P.A, Healy G.N, Eakin E.G.,et al: Assocations betweem television viewing time and overall sitting time with the metabolic syndrome in older men and women: the Australian Diabetes, Obesity and Lifestyle study. Journal of the American Geriatrics Society 59: 788-796, 2011

4)甲斐 裕子, 角田 憲治, 永松 俊哉: 日本人勤労者における座位時間とメンタルヘルスの関連. 体力研究 114: 1-10, 2016

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 座位時間

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