おはよーございます!

ひいろです。

 

今回は、自己効力感です。

 

先日、公開した”行動変容ステージ”の記事をみて頂けましたか?

今回の記事は、”行動変容ステージ”と関連が深いのでそちらを先に拝見して頂ければと思います。

行動を続けさせるために。現状を把握しよう。行動変容ステージ!

 

自己効力感とは?

あなたは疲れていても運動する自信はありますか?

 

いきなり、ですよね。

あなたは、その自信はありますか?

雨や疲労など、運動を妨げるものが出てきてもそれを乗り越える自信がある。

それが、自己効力感と言われます。

自己効力感はSelf efficasy(セルフ・エフィカシー)と言われ、岡(2003)の定義は

「個人が定期的に運動を行う場合、多様に異なる障害や状態におかれても、逆戻りすることなくその行動を継続して行うことが出来る見込み感。」

引用文献:岡 浩一郎: 中年者における運動行動の変容段階と運動セルフ・エフィカシーの関係. 日本公衆衛生雑誌 50(3): 208-215, 2003

今回は、運動の自己効力感についてお話していますが、これは別の行動に置き換えても構いません。喫煙や食事制限などでも大丈夫です。

 

運動セルフ・エフィカシー尺度

その障害は、雨や疲労感だけではありません?

下の自作の画像を見てください。

(岡,2003)


これが、運動セルフ・エフィカシーを測定する尺度です。

疲労感、気分、忙しい、悪天候この4つが障害として挙げられています。

 

そして、各質問項目に

①全く思わない②あまりそう思わない③どちらでもない④少しそう思う⑤かなりそう思う

とありますよね。

 

あなたが、「これ!」と思う番号を4問選んで頂き、合計点を出してください。

例えば…

1)が②あまりそう思わない、2)が①全く思わない、3)が⑤かなり思う、4)が③どちらでもない、とします。

1)が2点、2)が1点、3)が5点、4)が3点です。合計:11点

 

この点数が高ければ、高いほど自己効力感が高いことを示します。

つまり...

あなたは、運動を阻む壁を乗り越えるちからがあるということ、運動を長続き出来る傾向にあるということです。

 

ちなみに、以前ご紹介した”行動変容ステージ”と自己効力感には正の相関があります。

行動変容ステージとの関係

 

行動変容ステージのステージが進んでいる人ほど、自己効力感の得点が高いと報告されています。1)実行期や維持期の人が、無関心期や関心期の人よりも点数が高い傾向にあったということ)

 

また、中年期1)でも大学生2)でも、同じ傾向にあったと報告されてます。また、性差での報告もあり、男性の方が女性よりも点数が高くなる傾向にあるとも報告されています3)

 

「わたしは、点数が低いからどうせ長続きしないんだわ。」

そう思ったあなた。

先行研究では、対策も報告をしています。

それは、次回。

 

まとめ

 

・自己効力感とは、ある行動を行う際に生じる障害を乗り越える自信のことです。

(例:運動では、雨や忙しいなど)

 

・自己効力感を図る尺度は、疲労感気分忙しい悪天候の4つです。

・4つの質問に点数をつけ、点数が高ければ自己効力感が高いということです。

・自己効力感は、行動変容ステージと相関があり、維持期や実行期の人は、無関心期の人に比べ、自己効力感が高い傾向にある。

 

 

参考文献

1)岡 浩一郎: 中年者における運動行動の変容段階と運動セルフ・エフィカシーの関係. 日本公衆衛生雑誌 50(3): 208-215, 2003

2)中山健,鈴木守,二宮雅也: 大学生における運動行動変容の段階と運動実施に対する自己効力感と関連に関する研究. 上智大学体育 (40): 25-32, 2006

3)McAuley, E., Katula, J., Mihalko, S.L., Blissmer, B., Duncan, T.E., Pena, M., and Dunn, E: Mode of physical activity and self-e‹cacy in older adults: A latent growth curve analysis. J. Gerontol. B Psychol. Sci. Soc. Sci., 54B(5): 283-292, 1999

カテゴリー: 自己効力感

1件のコメント

自己効力感のあげかた – 大学院生のけんこう日誌 · 2020年4月13日 4:05 PM

[…] 自己効力感とは? […]

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